Forex Tester 3の成り行き・指値・逆指値注文の発注方法、そして決済方法について、画像交えながら詳しく解説します。
操作方法はMT4にかなり似ていて、癖のないシンプルな作りとなっているので、慣れてしまえばスラスラとトレードテストをこなせるようになりますよ。
目次
成り行き注文を発注する方法
はじめに、最も基本的な成り行き注文の方法から見ていきましょう。
FT3のメインウィンドウ上部にある白紙アイコンをクリック、または「F2」キーを押すと、成り行き注文のウィンドウを開くことができます。または、メニューバーにある「注文」を開いて「新規成行き注文」をクリック。
ウィンドウはこんな↓感じで、MT4とほぼ同じ作り。「シンボル」で取引したい通貨ペアを選び、「ロット」でポジションの量(1ロット = 10万通貨)を設定し、必要に応じてその下の「損切り」と「利確」を設定します。
それぞれの値を適切にセットしたら、ウィンドウ下部の「SELL」で成り行き売り(ショート)を、もしくは「BUY」で成り行き買い(ロング)を実行。サーバーとの通信速度や応答速度は考慮されていないので、ボタンを押すと即座に約定します。
約定後は、チャートに約定レート(緑色)と損切り・利確ライン(赤色)が表示されます。今回はドル円を106.25で10万通貨を売りました。
指値注文・逆指値注文の種類と発注方法
特定の価格に予めトリガーをセットしておいて、そこへ価格が達したら注文が実行される「指値注文」と「逆指値注文」について解説してきます。
注文方法はMT4と同じく4つあるので、まずはそれらの仕組みについてしっかり理解しましょう。
現在価格よりも安い価格で買い = Buy Limit (指値買い)
現在価格よりも安い価格にトリガーをセットして、買いを実行する場合、「Buy Limit」(指値買い)を選びます。
例：現レートが100.000で、99.500になったら買い注文。
現在価格よりも高い価格で売り = Sell Limit (指値売り)
現在価格よりも高い価格にトリガーをセットして、売りを実行する場合、「Sell Limit」(指値売り)を選びます。
例：現レートが100.000で、100.500になったら売り注文。
現在価格よりも高い価格で買い = Buy Stop (逆指値買い)
現在価格よりも高い価格にトリガーをセットして、買いを実行する場合、「Buy Stop」(逆指値買い)を選びます。
例：現レートが100.000で、100.500になったら買い注文。
現在価格よりも安い価格で売り = Sell Stop (逆指値売り)
現在価格よりも安い価格にトリガーをセットして、売りを実行する場合、「Sell Stop」(逆指値売り)を選びます。
例：現レートが100.000で、95.500になったら売り注文。
発注方法
メインウィンドウ上部に白紙にPと書かれたアイコンがあるので、それをクリックするか、「F3」キーを押します。または、メニューバーにある「注文」を開いて「新規指値/逆指値注文」をクリック。
すると、指値/逆指値注文ウィンドウが表示されるので、「タイプ」から適した注文方法を選び、「ロット」でポジションの量(1ロット = 10万通貨)を設定し、必要に応じてその下の「損切り」と「利確」を設定します。
損切りと利確に関しては、入力欄の右にあるスポイトアイコンをクリックするとチャート上へ直接設置できるので、大変便利ですよ。
注文内容に間違い無ければ、ウィンドウ下部の「注文を執行」ボタンをクリック。
決済(利食い・損切り)方法
続いて、既にあるポジションを決済(利食もしくは損切り)する方法について。
単一の注文を成り行きで決済
単一の注文を個別に成り行きで決済する場合、メインウィンドウ下部にある「オープンポジション」にある当該のポジションをダブルクリックします。
「注文を修正」というウィンドウが出てくるので、「ポジションを決済」をクリックすると即座に決済されます。
複数の注文を一括決済
メインウィンドウ上部にある白紙にチェックマークが書かれたアイコンをクリック、もしくは「Ctrl」と「C」を同時押しすると、今あるポジションを全て一括決済することが出来ます。
MetaTraderには無い便利機能ですね。
指値・逆指値で決済
最後に、指値もしくは逆指値で決済する方法について解説します。
成り行き決済同様、当該のポジションをダブルクリック。
修正ウィンドウが出てくるので、「損切」の項目に損切り価格を、「利確」の項目に利益確定の価格を入力します。
トレイルストップについて
価格に追従して決済ラインを引き上げる特殊な注文方法「トレイルストップ」も、FT3の標準機能として備わっています。
新規注文画面の「一般」タブの右にある「トレイルストップ」から設定可能です。
「利益が設定上の場合」にチェックを入れて値を40ポイントに、「トレイルストップ」を20ポイント、「トレード幅」を最小の1に設定すると、下の図のような挙動になります。
