Googleで海外のFXブローカー名を入れてみて下さい。間違いなく「出金拒否」というサジェストキーワードが出てくるはずです。

管理人が愛用している超大手のXMでさえ、出金拒否の疑いが掛けられている訳ですが、先に申してしまうと「正当な出金申請にも関わらず拒否される」という事態は起こり得ないと断言できます。私自身の実体験だけでなく、知り合いのトレーダーたちも長年に渡って相当な額を引き出していますが、出金トラブルなんて一件も聞いたことがありません。

ただ、国内と海外では入出金のシステムに違いがあるため、その辺をきちんと理解していないと「これはもしや出金拒否!?」と慌ててしまうかもしれません。思わぬ勘違いやトラブルを防ぐため、事前に理解しておきたい根本的な事を5つご紹介します。

1. 入金する前に。その業者は信頼できますか?情報は豊富ですか?

まず確認しておきたいのは、あなたが取引しようとしているその業者は本当に信頼できる?ということ。もちろん、国内の金融サービスを利用する際にも、信頼性をとことん確認した上で資金を投じるべきですが、海外となると金融庁や消費者庁の手が届かない範囲になるため、自身の判断力がより一層問われます。

何をもって「信頼できる業者」と位置付けるかは、人それぞれかと思いますが、管理人は主に以下の3点に重きを置いています。

  1. シェアと評判
  2. 情報量
  3. 過去の相場大変動にどう対応したか

なるべくシェアが高くて評判の良い業者を選ぶ

最も重要なのは、シェアの高さと評判の良さ。とはいっても、当ブログでは具体的なデータを挙げてご紹介することは出来ないので、月間推定300万アクセス(SimilarWeb調べ)のあるロシアの大手サイトmyfxbook様のデータをお借りします。

まずシェア数すなわち出来高ですが、ドル円の取引高が多い順にソートしてみると、1位がForex.com、7位にXM、16位にTradeView、18位にFBSが位置していました。日本では聞き馴染みのないブローカーも多数上り詰めています。

続いて、同サイトのレビューランキングでは、FxProが1位、Forex.comが9位、FBSが10位、XMが11位、TradeViewが12位に位置していました。何百社ものブローカーがひしめき合う中、この5社はかなり健闘していますね。

日本語での情報が豊富な業者を選ぶ

当然のことながら、海外業者は国内業者に比べると日本語対応が不十分なため、実際にその業者を使ったことのある日本人による情報が大変重宝します。

XMなど日本人に人気のブローカーであれば、口座開設からボーナスの取得方法や入出金にかかる手数料まで、事細かな情報が出揃っていますが、そうでない業者は海外の掲示板やサイトから情報を集めるほかありません。

過去の相場大変動にどう対応したか

近年では2015年に起きた「スイスフランショック」など、相場の大変動時にどう対応したかは、その業者の信頼性に繋がると思います。

相場の急変動に巻き込まれると、業者側の処理が追いつかないためにロスカットが遅れ、顧客の口座残高はマイナスになります。これをゼロに戻してくれるのが海外ブローカーでお馴染みの「ゼロカット制度」ですが、資金力に乏しい業者は(アルパリUKみたく)破綻してしまう恐れがあるので、フランショックをどう乗り切ったかは一つの判断材料になるでしょう。

ちなみに、当時のXMはこのようなメールを配信しました↓

昨日のスイス国立銀行 によるEUR/CHF の上限撤廃の決定の結果、XM には影響がないことを弊社のお客様に保証致します。

今回の件における弊社のビジネスへの総括的な影響は取るに足りないものであります。

EUR/CHFに関する最新情報やマーケットコメントは、XMインベストメントリサーチデスクのチーフエコノミストであるミハリス・フロレンティアディスによって提供されます。

FxProも同様の声明を発表しています↓

弊社運用口座をご利用のお客様に対してマイナス残高の保護を提供させて頂いておりますが、今回のスイスフランを取り巻くマーケットにおいて発生しておりました、個人投資家における口座のマイナス残高表示は、全て手動にてゼロバランスへ調整作業を進めさせて頂きました。

・・・中略・・・

現在、黒い木曜日と名付けられましたスイス中央銀行の決定並びにアナウンスは、業界全体並びに各国経済に対して激震をもたらすものではございましたが、状況への早急なる対応の元、弊社は、弊社のお客様に対して、業界の中でも最も良いサービスやツールの提供をモットーにさらなる躍進をして行く所存でおります。

2.  本人確認は済ませましたか?また、情報に不備や誤りはありませんか?

海外FXも国内と同じように「本人確認」が必須となっており、これを済ませていないと入金は出来ても出金が出来ません。

大抵の場合、自動車免許証やパスポートなどの身分証明書に加えて、公共料金や携帯電話の請求書などの現住所証明書を提出すればOKです。一応、審査なるものはありますが、クレジットカードやローンみたいに支払い能力や信頼性を調査するわけではないので、未成年でなければ誰でも通ります。

もし、通らない場合は、登録時の情報と書類に書かれている情報が合致していない可能性が高いので、念入りに見直してみて下さい。

3. 「ボーナス」は出金できません

ありがちな勘違いなのですが、口座開設や入金時に業者側から貰える「ボーナス」はあくまでも取引のための資金であって、それをそのまま出金することは出来ません。ただ、ボーナスを元手に生み出した利益は現金化できます。

例えば、XMの口座開設だけで貰える3,000円ボーナスを元手に資金を1万円まで膨らました場合、実際に取り出せる額は利益分の7,000円となります。入金の100%ボーナスも同じで、もし3万円+100%ボーナス=計6万円を元手に取引を始め、残高10万円まで達した場合、実際に取り出せる額はボーナス3万円を差し引いた7万円となります。

(出金すると消えてしまうボーナスもあります。)

取引を一切せずにタダ取りされると、業者としては大赤字ですから、当然といえば当然のことですね。

4.  クレジット(デビット)カードでは入金額以上の出金は出来ません

多くの海外ブローカーでは、クレジットカードやデビットカードで資金を入金できますが、逆に出金する場合、制約が設けられています。

というのも、本来カードは外部からの入金を受け付けるという役目は持っていないので、ブローカーからの出金は「返金」という扱いになるわけです。ショッピングにおける返品と同じ扱いですね。

つまり、入金額以上の返金はあり得ない話なので、利益分を引き出すにはmybitwallet等のオンライン決済サービス介して国内の銀行へ振り込むか、海外送金で振り込むといった流れになります。

5. 国内への銀行送金の場合、受け付けてくれない銀行があることをご存知ですか?

海外送金に掛かる3,000円〜5,000円の手数料を良しとすれば、ブローカーから直接銀行へ出金というシンプルな方法がベストですが、銀行によっては受け付けてくれない場合もあるので注意が必要です。

単刀直入に言えば、金融庁が銀行へ圧力をかけているためです。

お金の流れを把握するため、また金融庁職員の天下り先である業者(くりっく365)を守るために、率先してトレーダーを国内業者へ誘導している中、海外ブローカーの存在や立ち振る舞いに不服なのでしょう。

XMはセーシェル金融庁の監視の下で運営されている業者ですが、日本の金融庁の認可は受けていないので(そもそも国が違うので...)、金融庁は銀行側に「海外ブローカーからの入金は断るように」と指導しています。

現在、以下の5行はXMからの入金を受け付けてくれず、XMの出金ページにもその旨が記載されています。

  • ゆうちょ銀行
  • じぶん銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 新生銀行
  • みずほ銀行

管理人のおすすめは、ずばりソニー銀行。XMからの入金を受け付けてくれるだけでなく、被仕向け手数料がタダなので、2,500円程度の手数料(通常は3,000円〜5,000円)で出金できます。

そもそも、海外FXよりも国内FXの方が資金・口座凍結のリスクが高い

今回ご紹介したルールや仕組みを予め知っておけば、出金拒否!?と慌てることはまず無いでしょう。

最後にお伝えしたいのは、海外だから危ない...怪しい...というのは偏見であり、国内サービスこそ安全・至高と思い込むのは大変危険であるということ。

顧客と業者の利益が相反して呑み行為までもを行っている国内FXでは、短時間で何回も注文→決済するスキャルピングや、儲けすぎるトレーダーを嫌う傾向があり、過去に口座凍結されたトレーダーも多数居られます。資金が引き出せなくなる訳ではないものの、いきなり締め出されてしまう可能性をはらみながらのトレードなんて、心臓に悪いですよね。

海外FXの場合、単純にスプレッドのみで儲けているため、トレーダーの取引ロットや回数が増えれば増えるほど業者の利益も増える仕組みです。基本的にスキャルも爆益も大歓迎というスタンスなので、システムを悪用しない限り資金や口座を凍結される恐れはなく、むしろ国内業者よりも安全なのでは?と考えています。

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