皆さん、「Neteller」を覚えていますか?
海外FXやオンラインカジノ等の入出金に用いられていた有名なオンライン決済サービスですが、去年のちょうど今頃、金融庁から圧力を受けたためサービスは骨抜き状態となり、実質日本撤退を余儀なくされました。
管理人はXMというFX業者でトレードしていますが、入金はクレジットカードで出来ても、出金の際は海外送金というかたちで国内の銀行口座へ振り込まれるため、その都度数千円の手数料が取られますし、実際に振り込まれるまでの日数もそれなりにあります。
もうこのままカード入金+銀行送金で使い続けるしかないのか...と思っていた矢先、XMの入金および出金の画面に「mybitwallet」なる決済手段が現れ、これを使えば以前のNetellerみたく入出金ルートを一本化出来るようになった上、824円という格安な手数料で出金が可能になりました。
目次
「mybitwallet」とは
まず「mybitwallet」とは何ぞや?というところから。口座開設や本人確認などの方法に関しては、別記事「mybitwalletの口座開設から本人確認・カード登録まで 手順を徹底解説」をお読み下さい。
関連記事:mybitwalletの口座開設から本人確認・カード登録まで 手順を徹底解説
Neteller難民の救世主
mybitwalletとは、日本の銀行口座と対応するFX・バイナリーオプション業者等を結ぶための決済手段で、送金だけでなく資金をプールすることも出来ます。つまりウォレットも兼ねているということですね。
ここまで説明すればもうお分かりかと思いますが、位置付けとしてはNetellerの後継ぎであり、1年前から入出金方法を模索していた“Neteller難民”の救世主なのです。
運営の主体は日本人!サイトもサポートも100%日本語
シンガポールに拠点を構える「e protections Pte. Ltd.」という会社が提供しているサービスですが、公式Webサイトは完全に日本語化されているので、運営側としても日本の元Netellerユーザーを呼び込みたい狙いがあるのでしょう。
実は先日、中の人(サポートセンターの方)とメールのやり取りがありまして、これまでの経緯や現状の運営状況について伺うことが出来ました。
もともとは、日本の銀行口座と海外ブローカーの仲介役いわば「集金代行」からスタートして、今も運営の主体は日本人の社員さんが担っているとのこと。確かに、XMのLocal Bank Transferのページを見ると、振込先の名義として「イープロテクションズ」の名前が確認できます。
また、「ビットコイン入出金などの機能追加等を行っていく予定もある」と仰っていたので、Netellerよりも日本人目線で俄然便利なサービスになりそうです。
4段階の本人確認制度
Neteller同様に、口座の全ての機能を使うためには本人確認書類を提出せねばなりませんが、mybitwalletの場合ちょっと特殊なシステムで、4段階のセキュリティーレベルが設けられています。
口座開設→身分証明書と現住所証明書の提出→出金先銀行口座の登録→カード情報の登録の順で、全て終わらせてセキュリティーレベルを100%にすれば全機能が使えるようになりますが、カードで入金しない場合は最後のステップを省いて構いません。
FXの入出金手段として活用するなら、銀行口座への出金が可能なレベル75%までアップグレードする必要がありますね。
レベル | 必要な作業 | 使えるようになる機能 |
---|---|---|
25% | 口座開設 | 共同銀行口座への入金 |
50% | 身分証明書と現住所証明書の提出 | 専用銀行口座への入金 |
75% | 出金先銀行口座の登録 | 銀行口座への出金 |
100% | クレジット・デビットカード情報の登録 | カードによる入金 |
本人確認と言っても別段難しい作業ではなく、自動車免許証やパスポートや写真付き住民基本台帳カードなどの本人確認書類に加えて、発行から半年以内の公共料金の請求・領収書など現住所を証明できるものを送ればOKです。
豊富な入金方法
mybitwalletの入金方法は、現状で主に3種類。自分専用に用意される三井住友銀行の口座、他のユーザーとの共同口座(三井住友銀行、みずほ銀行、DBS BANK)、そしてクレジット・デビットカード(VISA、MasterCard、AMEX、Diners、Discover)。
1つめの自分専用口座は、本人確認を済ませれば使えるようになり、送金元名義に自分の名前を書かなくても受付くれるのがメリットです。銀行振り込みはいずれも入金額に対する1%の手数料が掛かります。
3つめのカード入金は、VISA、MasterCardが4%、AMEX、Diners、Discoverは5%もの手数料が掛かってしまうので、よほどの理由がない限り避けたいところ。
銀行口座への出金は824円の手数料が掛かる
mybitwalletの残高を日本国内の銀行口座へ出金する場合、1回につき824円の手数料が掛かります。国内の送金に比べると割高ですが、これまで海外送金では3,000円〜5,000円ものバカ高い手数料が発生していたので、以前の数分の一で済むのは大変有り難い。
また、ゆうちょ銀行やジャパンネット銀行などはそもそもXMからの出金を受け付けてくれませんでしたが、今のところmybitwalletを介せばいけるようです。
XMでmybitwalletを使って入出金する方法
まずは、XMのトップページへアクセスし、右上にある「会員ログイン」ボタンからマイページへログインします。
マイページのサイドバーに「資金を入金する」と「資金の出金」のボタンがあるので、いずれかをクリック。今回は出金を選びますが、入金する場合も手順は変わりません。
すると決済方法が現れるので、その中にある「mybitwallet」を選びます。
入力する項目は、mybitwalletの口座開設時に用いたメールアドレスと、出金・入金額の2つ。入力内容に間違いがないか確認し、その下の規約同意欄にチェック、そして緑色の「リクエスト」ボタン(入金の場合は「入金」)をクリックすれば完了です。
今後、海外FXにおける決済手段の主流となる
XMだけでなく、Titan FXやFBS、Axiory、Tradeviewなどなど、日本で馴染みのある海外ブローカーは既にmybitwalletによる入出金に対応しています。
今後さらに取り扱う業者が増えて、新たな入出金機能が整備されていけば、海外FXにおける決済手段の主流となるでしょう。口座開設費や維持費は一切掛からないので、海外FXで日々トレードされている方にはぜひとも試してもらいたいサービスです。