国内業者の場合、スキャルピングは高確率で口座凍結を食らう!

国内にあるFX業者の大半は、1日に何回も取引を重ねるような「スキャルピング」を基本的に排除したがります。なぜなら、業者と顧客の利益関係が相対する「相対取引」という形態を築いているため、あまりにも取引回数が多くなってしまうと業者側のディーラーは注文を裁ききれず、結果として業者側が損を被るリスクが高まるからです。

顧客を逃さないために、表立って「スキャルピング禁止」なんて掲げているブローカーはまずありません。しかし、各社の規約には、遠回しな表現を用いてその旨がしっかり明記されています。

DMM FXでは、「短時間での注文を繰り返し行う行為」を禁じています。

第7条(禁止事項)

1 お客様は、お客様が次の各号に定める行為を行ってはならないことに予め承諾することとします。なお、お客様の行為が当該禁止行為に該当するかどうかの判断は当社が行い、お客様は当社の判断に従うこととします。

・・・中略・・・

(9) 短時間での注文を繰り返し行う行為

店頭外国為替証拠金取引(DMM FX)約款

GMOクリック証券のFXネオでは、「過度の回転売買等不適切な取引」を禁じています。

第32条(本取引・本サービスの利用禁止・解約)

1.お客様が、法令等・諸規則、オンライントレード取扱規程、本約款、「取引ルール」の各定めに違反した場合、お客様が本約款の内容について承認していただけない場合、当社が提供する価格等の情報の取得方法または利用方法が不適切であると当社が判断した場合、または過度の回転売買等不適切な取引であると当社が判断した場合、その他やむを得ない事由が生じたものと当社が判断した場合は、当社は直ちにお客様に本取引の新規取引及び本サービスを禁止することができるものとします。

この場合、お客様は直ちに期限の利益を喪失するものとします。

店頭外国為替証拠金取引約款

GMOの関しては、「口座凍結ラッシュ」「BAN祭り」なんてワードが度々浮上するくらいなので、一体どれほどの凄腕スキャルパーが退場を余儀なくされたことか...検討もつきません。「GMO スキャルピング 凍結」などと検索しようものなら、次々と実例が出てきますので、もはや“仕様”として認知されているようですね。

https://twitter.com/chuu_jou/status/940889791712784386

一日何回以上、一回のトレードが何分未満は禁止!といった明確な指標を設けていただけるならまだしも、それさえ示されていないままなので、スキャルパーはいつ口座凍結されてもおかしくないのが現状なのです。

スキャルピング向け口座を探す上での条件はこの3つ

国内は絶望的だとすれば、選択肢は海外のブローカーへ移ります。数え切れぬほどたくさん存在する中で、スキャルピングに適した口座を見極めるには、主に以下の3点が重要になります。

1. ECN口座

まず一つ目は、ECN方式の口座であること。

大多数の海外ブローカーは、リクイディティプロバイダから最適な価格を引き出し、そこへスプレッドを上乗せする「STP方式」をとっています。対する「ECN方式」は、注文は電子取引所へ直接通り、投資家同士の注文がマッチすることで約定する仕組みとなっているので、その実態は完全なる個人対個人の取引になります。

STPとECN、どちらもNDD(ノンディーリングディスク)方式に分類されますが、構造がシンプルなECNのほうが透明性が高く、かつ約定力やスプレッドの狭さにおいても有利。また、どの価格帯にどれほどの注文があるかを示す「注文板」を確認できるのも、ECNならではのメリットです。

2. 手数料が狭い

ECN口座か否かは、スプレッドの狭さにも関係しています。

先程も書いたとおり、ECN口座は個人対個人の取引なので、業者側はスプレッドで儲けることができません。その代わり、「取引手数料」を徴収する仕組みになっており、極小スプレッド + 取引手数料を合算したものが取引する度に掛かるコストになります。しかし、そのトータルコストが通常のSTP方式よりも上回ってしまうとECNの人気が無くなってしまうという訳で、ECN口座はSTPよりも取引コストが抑えられています。

デイトレードやスイングトレードであれば、コストが分かりやすいSTP口座と手数料が安いECN口座のどちらを選んでも問題ないでしょう。しかし、狭い値幅を繰り返し狙うスキャルピングとなると話は別で、トータルコストの僅かな差が明暗を分けると言っても過言ではありません。よって、ECN口座を選ぶのが最善といえるでしょう。

3. ゼロカット制度完備で追証が発生しない

そして、最も重要視すべきは「ゼロカット制度」

かつてのスイスフランショックのような、突発的な大変動が再来したとしましょう。国内外問わず、大抵のブローカーには証拠金維持率が一定を下回った際にポジションを強制的に決済する「強制ロスカット」が設けられていますが、一度にあまりにも多くのロスカットが発動するとサーバー側の処理が追いつかず、最悪の場合口座残高がゼロを通り越してマイナスへ達してしまいます。

国内業者の場合、たとえ業者側の落ち度で口座残高がマイナスになったとしても、そのマイナス分は「追証」として顧客が補填しなくてはなりません。追証を解消しなければ取引を続けられませんし、いわば業者側から借金した扱いとなるので、もし払えなければ財産差し押さえが待ち構えています。

海外にも追証を設けているブローカーはありますが、9割は「ゼロカット制度」を導入していて、追証が発生しない仕組みとなってます。ゼロカット完備のブローカーで取引していれば、口座残高以上の損失を被る恐れがないので、高いレバレッジを効かせるスキャルピングにおいては絶対条件だと思いますよ。

スキャルピング向け海外ブローカーをまとめてみた

最後に、スキャルピングを公認している海外FX口座をまとめてみました。いずれもECN口座なので、約定拒否やレート操作は起こりえませんし、約定速度もお手の物。

現状ではスプレッド最安のTitan FX Blade口座

Titan FXでは、両建て、スキャルピング、EA利用を含め、取引制限はございません。お客様のご希望の方法で、安心してお取引頂けます。

取引条件 - Titan FX

現状でどのブローカー・口座よりもスプレッドが安いのは、「Titan FX」が提供する「Blade口座」です。ドル円やユーロドル等のメジャーペアならスプレッドと手数料合わせても1pips前後なので、STP口座の半額程度といったところ。

関連記事:スキャルピングならXM ZeroよりTitan FX!実際のスプレッドを調査

管理人自らスキャルピング用口座として愛用していますが、スプレッドはもちろんのこと、約定力にも大変満足。超お奨めです。

大御所XMが提供するZero口座

Q:スキャルピングを認めていますか?
A:はい、認めています。

カテゴリー別よくあるご質問

おそらく日本人が最も愛している海外ブローカーは、言わずとしれた大御所「XM」ではないでしょか。ここが提供するECN口座「XM Zero口座」も、約定力に長けていてスプレッドもそこそこ頑張っているので、スキャルピングには最適。

入金額に対して100%のボーナスが貰える「入金ボーナス」と、取引毎にポイントが貰える「XMロイヤルティプログラム」は対象外となってしまいますが、初回口座開設で取引用の3,000円ボーナスが貰えるのは嬉しいポイント。日本語スタッフも常駐していてサポートが手厚いので、初のECN口座としては良い選択肢かと思います。

最狭0pipsの極小スプレッド + ECN方式で、デイトレーダー・スキャルパー大歓迎!

XM Zero口座を開設する

(開設方法や本人確認の方法はこちら)

関連記事:XMはスキャルピング禁止?口座凍結のリスクは?真相を確かめてみた

Axioryのナノスプレッド口座は、爆速約定で定評のある「cTrader」が使える

自動売買プログラム(Expert Adviser/cAlgoプログラム)の利用制限や、両建て・スキャルピングの禁止等の規制が無い、ワールドワイドなマーケットに参加頂けます。

サービスのご案内|Axiory(アキシオリー)公式サイト

Axiory」の「ナノスプレッド口座」は、Titan FX Bladeに次いでローコスト。

他社同様に取引プラットフォームとして「MetaTrader 4」を採用していますが、それに加えて「cTrader」というソフトにも対応。こちらは、ECN取引を前提として開発された最先端のプラットフォームで、約定速度がずば抜けている点や注文板を確認できることから、一部で「MT4よりも優れている」と囁かれています。

資金効率さえ目を瞑ればTradeviewもあり

Tradevide」も同様にMT4とcTraderを採用しているので、Axioryと似通った印象を受けますね。

しかし、レバレッジ上限が200倍と海外業者にしては低めで、なおかつ強制ロスカット水準が100%と他社よりも高めなので、レバレッジを抑えるよう常に心がけていないと、思わぬタイミングでロスカットされてしまいます。

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