XMでは現在「スタンダード口座」「マイクロ口座」「XM Zero口座」の3つの口座を用意していますが、今回の記事ではXM Zero(ゼロ)口座のみにフォーカスしてご紹介します。XM Zero口座の特色や長所・短所、取引の際に発生する手数料について詳しくまとめました。

最狭0pipsの極小スプレッド + ECN方式で、デイトレーダー・スキャルパー大歓迎!

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XM Zero口座の特徴をざっくり説明

メリットとデメリットはこの後じっくりみていくとして、まずはXM Zero口座の特徴をざっくり説明します。

そもそもなぜ「Zero」(ゼロ)なのかというと、スプレッドが極端に狭いからです。さすがに全てのペアが0pipsではありませんが、メジャーな通貨ペアならそれに近い極小スプレッドが提示されます。しかしながらXM側はスプレッドで儲けることができないため、スプレッドとは別に「取引手数料」を徴収しており、スプレッドと取引手数料を合算したものが実質スプレッドとなります。

「取引手数料とられるなら極小スプレッドの意味ないじゃん!」と思いきや、スタンダード口座とマイクロ口座よりも実質スプレッドは狭くなるため、スキャルピング等の短期売買を行うならZero口座の利用価値は確かにあります。

弱点はボーナスが少ないこと。Zero口座で貰えるのは口座開設3,000円のみで、入金ボーナスとXMロイヤルティプログラムは対象外となるので注意しましょう。

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取引手数料の考え方と計算方法

XM Zero口座ではスプレッドとは別に「取引手数料」が発生します。公式ページの記載は以下のとおり

XM Zero口座の手数料は$100,000のお取引に対して$5となります。

MT4プラットフォームの手数料はお取引発注時に往復分(発注と決済)がまとめてお口座から差し引かれます。 MT5プラットフォームの手数料はお取引発注時と決済時にお口座から差し引かれます。

ただ、これには少し語弊があります。10万ドルの取引につき片道5ドルではなく正しくは10万通貨(1ロット)の取引につき片道5通貨=往復10通貨となり、「通貨」というのは通貨ペアの左側の部分を指します。ドル円(USDJPY)の10万通貨取引なら往復10ドルで間違いありませんが、ユーロ円(EURJPY)の場合は往復10ユーロ、ポンドドル(GBPUSD)の場合は往復10ポンドといった具合です。

もちろん、1ロットに満たない取引にも手数料は生じます。0.1ロットの場合は1通貨、0.01ロットの場合は0.1通貨です。

手数料の引き落としは口座の通貨建てで行われます。もし、1ユーロ=130円の時点でユーロドルを10万通貨取引した場合の往復の手数料は1,300円ですが、1ユーロ=140円のときは1,400円となり、為替レートの変動によって手数料も上下するという訳ですね。スプレッドだけでなく、手数料を合算した上で為替レートも考慮しなくてはならないため、トータルコストが分かりづらいというのもZero口座のデメリットとして挙げられるでしょう。

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XM Zero口座を使う6つのメリット

1. スタンダード口座やマイクロ口座よりもスプレッドが狭い

XM Zero口座を使う最大のメリットは、取引の度に掛かるスプレッド(買いレートと売りレートの差額)を抑えられること。

「ゼロ」と謳っているだけあり、ユーロドル(EURUSD)やドル円(USDJPY)といったメジャーな通貨ペアなら最小0pips・平均0.2~0.3pipsで、スタンダード口座やマイクロ口座とは比にならぬ極小スプレッドが提供されます。スプレッドだけ見れば国内業者にも匹敵するレベルです。

2. 最も透明性の高いECN方式

XMの取引口座はすべてNDD方式(ノンディーリングディスク方式)を採用しています。NDDとは業者のディーラーが介在しない取引形態のことで、トレーダーが出した注文はディーラーの裁量を介すことなくカバー先銀行へ流れる仕組みです。多くの国内業者が採用しているDD方式(ディーリングディスク方式)は、トレーダー↔業者(ディーラー)↔カバー先銀行という構図のため、トレーダーと業者の利益相反がたびたび問題視されますが、NDD業者は注文に手数料を付けて流しているだけなので利益相反は起こりえません。

DD方式よりも透明性が高いNDDですが、さらに「STP方式」と「ECN方式」の2つに分かれ、スタンダード口座とマイクロ口座はSTP方式をとっているのに対し、Zero口座はECN方式を採用しています。

STP(Straight Through Processing)方式とは、トレーダーと複数のリクイディティプロバイダー(銀行等の金融機関)の間に業者の自動システムが介在する取引形態で、数ある金融機関からトレーダーにとって最も有利なレートを引き出し、そこへスプレッドを上乗せして提示するのが業者の仕事です。利益相反が起こらないぶんDD方式よりも信頼できる方式といえますが、業者内で注文がどのように処理されているかは知る由もないため、完全にクリーンかといえばそうでもありません。

一方のECN(Electronic Communications Network)方式は、「ECN」と呼ばれる電子取引所とトレーダーの間に業者が介在する取引形態です。顧客が出した注文は業者のサーバーを通してECNへ流れ、世界中の売買同士がネットワーク内でマッチングする仕組みなので、透明性はこの上なく高いといえるでしょう。注文をそのまま流すだけの業者側はスプレッドを上乗せできないため、そのかわりに「取引手数料」を取引の度に徴収することで儲けています。

3. 流動性の高い通貨ペアの約定力・約定速度が高い

注文の量すなわち流動性が高いほど約定力と約定速度が高くなるというのは、ECNの特色のひとつです。ユーロドルやドル円といったメジャーな通貨ペアは常に大量の注文が流れていますから、STP以上の約定力・約定速度が期待できます。

4. 他社のECN口座よりも手軽(最低入金額)

Axioryのナノスプレッド口座は200ドル~、Tradeview Forexは1,000ドル~、LAND-FXのECN口座に至っては2,000ドル~と、最低入金額が高めに設定されている他社のECN口座に対し、XM Zero口座は100ドルから始められます。おそらく最もハードルの低いECN口座でしょう。

5. 最大500倍のハイレバレッジかつゼロカット完備

スタンダード口座とマイクロ口座は最大888倍というすば抜けたハイレバレッジを誇るのに対し、XM Zero口座は一段階低い最大500倍レバレッジですが、それでもなお25倍で肩を並べる国内業者とは比にならない高水準です。

ただし、口座残高が2万ドル = 約220万円を超えると最大200倍、10万ドル = 約1,100万円を超えると最大100倍へ制限されるため、多額のハイレバ取引は難しいでしょう。(残高に応じたレバレッジ制限はXMの全口座共通)

そして、ハイレバレッジを語るうえで欠かせないのが「ゼロカット」。口座残高が万が一マイナスへ達したときにそれを帳消ししてくれる=ゼロに戻してくれるゼロカットシステムは、相場の急変動から顧客を守るための仕組みです。

追証(おいしょう)を設けている国内業者は、ひとたび発生したマイナス分を顧客側へ請求しますが、ゼロカット有り・追証無しの業者はマイナス分を業者自ら補填してくれるため、残高以上の損を被る恐れがありません。XMもすべての口座に対してゼロカットを設けているので、安心してハイレバトレードに挑めます。

6. 取引手数料を経費計上できる

Zero口座のみならずECN口座すべてにいえることですが、確定申告の際に取引手数料を経費として計上できるため、若干の節税効果もあります。スプレッドは経費にできませんが、取引手数料は経費にできます。

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XM Zero口座5つのデメリット

1. 競合他社のECN口座に比べコストが割高

ECN口座を提供している海外FXブローカーは他にも何社かありますが、競合他社に比べXM Zero口座の取引コストは割高と言わざるを得ません。スプレッドは各社とも大差無いものの、取引手数料は業者によってまちまちで、比べてみるとXM Zero口座は明らかに割高であることがわかります。

業者 口座 手数料
Tradeview MT4 ILC、MT5、cTrader 5ドル/1ロット
Axiory ナノスプレッド口座 6ドル/1ロット
LAND-FX ECN口座 7ドル/1ロット
XM XM Zero口座 10ドル/1ロット

2. スプレッドとは別に取引手数料が生じるのでトータルコストが把握しづらい

先述したとおり、XM Zero口座ではスプレッドとは別に取引手数料が生じます。スタンダードおよびマイクロ口座ならスプレッド = 取引コストと認識できますが、Zero口座ではスプレッドと手数料を合算してトータルコストを計算しなくてはならず、少々面倒くさいのが難点です。

3. cTraderに対応していない

実のところXM Zero口座は純粋なECNではなく、限りなくECN方式に近づけた、いわば“疑似ECN”です。というのも、MetaTraderはそもそもSTP方式を想定して作られたプラットフォームなので、それを半ば無理やりECNに対応させています。その証拠としてMT4では取引板を開くことができません。

AxioryやTradeview Forexは、ECNに特化した新星プラットフォーム「cTrader」を採用しているため、正真正銘のECN環境でトレードできるのが強みです。XMは残念ながらcTraderには対応していません。

4. 入金ボーナスとロイヤルティプログラムの対象外

XMでは「口座開設3,000円ボーナス」「入金ボーナス」「bitwalletロイヤルティ入金ボーナス」「XMロイヤルティプログラム」の4本立てでボーナスを展開していますが、そのうちXM Zero口座で受け取れるのは口座開設ボーナスのみ。それ以外のボーナスはスタンダード口座もしくはマイクロ口座でないと貰えません。

ボーナスで還元してほしい方はスタンダード口座またはマイクロ口座を、コスト面で還元してほしい方はXM Zero口座を選ぶと良いでしょう。

5. 株式、コモディティ、原油、仮想通貨は取引できない

スタンダード口座では計57種類もの豊富なFX通貨ペアのほか、貴金属CFD、コモディティCFD、株式指数CFD、原油CFD、それに仮想通貨CFDまで取引できます。対するZero口座の場合、取引できるのはFX通貨ペアとゴールドとシルバーのみで、株式、コモディティ、原油、仮想通貨は一切取引できませんので要注意。

コストを抑えつつ幅広い銘柄をトレードしたい方は、メイン口座としてXM Zero口座を開設し、後から追加口座としてスタンダード口座を作ると良いでしょう。

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既にXM口座をお持ちの方も、追加口座としてZero口座を作れます

XMでは同一名義で最大8つまで口座を持つことができます。例えば初めスタンダード口座を選んだもののXM Zero口座へ乗り換えたくなった、逆にZero口座はイマイチだから他口座へ乗り換えたくなった、もしくはXM Zero口座と他口座を併用したいときなどは、「追加口座」を活用しましょう。

初めの口座で有効化(書類のアップロード)を済ませてあれば、書類提出することなく簡単に追加口座を開設できます。

関連記事:XMで追加口座を作る方法。複数口座の活用術、注意点も解説します

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