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一口に「ビットコイン」と言っても、様々な投資・投機方法があります。ビットコイン取引では世界一のシェアを誇るビットフライヤー(bitFlyer)では、売買システム「Lightning」(ライトニング)による様々な取引が提供されており、主に現物取引や信用取引(FX)が盛んに行われています。

この記事では、Lightning 現物とLightning FXの違いやレバレッジによるリスクなど、知っておきたいこと気をつけたいことをまとめました。

チャートを用いて取引できる「Lightning」

ビットフライヤーの「Lightning」(ライトニング)というサービスでは、高機能なチャートや板を用いて本格的なトレードが可能です。様々なウィンドウが並んでいて一見難しそうに思えますが、インターフェースや操作方法は分かりやすいので、しばらく触っていれば慣れるでしょう。

画面右上には、現物取引の「BTC/JPY」、レバレッジ最大15倍の信用取引「BTC-FX/JPY」、同じくレバ最大15倍の先物取引「BTC/JPY-ooNOVoooo」、そしてアルトコインのETH(イーサリアム)とBCH(ビットコインキャッシュ)が並んでいます。それぞれのタブをクリックすることで、チャートと取引画面を開くことが出来ます。

Lightningへアクセスするには、ビットフライヤーのマイページへログイン後、左サイドバーにある「bitFlyer Lightning」をクリックします。

「BTC/JPY」は現物取引なので、純粋に投資したい方にお薦め

相場の急変動が起きても、全資金を失う恐れがない

画面上の一番左にある「BTC/JPY」は、最も標準的なビットコイン対日本円の取引で、レバレッジ1倍の現物取引となります。

レバレッジを掛けて取引した場合、例えば1ビットコインを投じたとして、価格が1万円動けば損益も1万円上下する計算なるので、ビットコインが0円にならない限り全資金を失う恐れがありません。

なので、「純粋にビットコインへ投資したい!」という方にはおすすめの方法です。

手数料は簡単取引所と同じ

簡単取引所(マイページからアクセスできる取引所)とほぼ同じ扱いとなるため、以下の売買手数料が掛かります。料金は直近30日の取引量に応じて変わり、取引が増えれば増えるほど安くなる仕組みとなっています。

直近30日の取引量 手数料
10万円未満 0.15%
10万円~20万円未満 0.14%
20万円~50万円未満 0.13%
50万円~100万円未満 0.12%
100万円~200万円未満 0.11%
200万円~500万円未満 0.10%
500万円~1,000万円未満 0.09%
1,000万円~2,000万円未満 0.07%
2,000万円~5,000万円未満 0.05%
5,000万円~1億円未満 0.03%
1億円~5億円未満 0.02%
5億円以上 0.01%

「BTC-FX/JPY」ならレバレッジ最大15倍の信用取引が出来る

BTC/JPYの隣りにある「BTC-FX/JPY」とは、レバレッジを最大15倍まで掛けて取引できる信用取引で、根本的な部分はFXと同じ。

買いでも売りでもエントリー出来る

信用取引ならではの「空売り」も可能です。現物取引では買ってから売るのが基本ですが、Lightning FXなら売りから入る(売ってから買い戻す)ことも出来るので、値段が上がろうが下がろうが関係なく利益を狙えるのが特徴です。

FXみたく少資金でデカい利益を狙えるが、ロスカットまでの値幅が縮まる

MAXの15倍レバレッジでシュミレーションしてみましょう。

一時急落したもののダブルボトムのネックラインを抜けて上昇し始めた9月27日(1BTC = 46.4万円)に買いエントリーする場合、必要な証拠金は46.4万円 ÷ 15 = 3.1万円になります。

11月10日のトレンドを崩した時点(1BTC = 80万円)で利益確定したとすると、その差額は33.6万円なので、資金が10倍以上にまで膨れ上がった計算になりますね。

トレンドの初動を思い描く通りに捉えられるとは限らないものの、これまでに幾度となく大きく上昇し続けてきたビットコインなので、これからそのチャンスがやってくる可能性も大いにあり得ます。

トレンドに上手く乗っかれば、現物よりも遥かに効率よく利益を得られるので、レバレッジこそLightning FXの醍醐味と言えるでしょう。

ただし、レバレッジを高めれば高めるほど、損益の浮き沈みが激しくなるため、現物取引のような安心感はありません。また、ロスカット(ポジションの強制的な損切)が発動するまでの値幅が縮まるため、僅かな値動きが命取りとなる危険性があります。

とはいえ、「15倍」というのはあくまでも最大レバレッジであって、ロット調節次第では現物取引のように1倍=レバレッジ無しのポジションも持てます。

ポジションを翌日に持ち越すと、スワップポイントが課せられる

Lightning FXでポジションを翌日に持ち越す場合、「スワップポイント」が発生します。FXトレーダーがこのワードを聞けば、長期保有で貰えるあれを想像するかもしれませんが、残念ながらマイナススワップとなっています。

買いや売り関わらず1日あたり0.04%掛かります、と言ってもピンとこないですが、30日間保有で1.2%、365日間保有で14.6%も掛かるので、まさに塵も積もれば式で嵩んでいきます。

ビットフライヤーの公式ページには「00時00分00 秒に前日分のスワップポイントが確定」と書かれているので、それよりも前に決済してしまえば発生しないということです。つまり、デイトレードやスキャルピングで活用するのが吉と言えますね。

相場の急変動時には「追証」が発生する危険性がある

国内FXではお馴染みの「追証」ですが、実はビットフライヤーにもあります。

証拠金維持率が80%を下回ると、3銀行営業日以内に証拠金の追加を求められます。そのまま放置してしまう、もしくは損失が膨らみ維持率が50%を下回ると、強制ロスカットが発動します。

しかし、レバレッジ全開で取引している際に大幅な価格変動に巻き込まれてしまうと、この強制ロスカットが遅れてしまう恐れがあり、最悪の場合、口座残高がゼロを通り過ぎてマイナスになってしまいます。ビットフライヤーの公式サイトに書かれている「証拠金の額を上回る損失が生じることがあります。 」とはこの事です。

FX界の歴史に名を残す大変動として、2015年に起きた「スイスフランショック」が挙げられますが、当時は膨らみに膨らんだ追証を払いきれず破産してしまったトレーダーが続出しました。

殺人通貨と言われている「ポンド」なんて比にならないほど荒い値動きを見せるビットコインにおいても、ハイレバで取引すれば追証の危険にさらされることを常に念頭に置きましょう。

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