海外のFXブローカーの殆どは、国内の業者なんて比にならないほど高いレバレッジを提示しており、500倍や1000倍なんてのも珍しくありません。国内でも、約7年前までは数百倍のレバレッジが当たり前でしたが、金融庁により個人口座のレバレッジが最大25倍へ規制されたため、現状でハイレバ取引が出来るのは海外ブローカーのみです。
「相場の急変動によって、投資家が思わぬ損失を被らぬように」という名目のもとレバレッジ規制が実施されていますが、それはあくまでも建前に過ぎず、実のところ「官僚たちの天下り先である業者を守るためでは?」との疑惑さえあります。
まあ疑惑についてはさておき、国内業者に「追証」のシステムがある以上、ハイレバは超危険です。しかし、ゼロカット制度によって追証が発生しないXMにおいては話は別で、ハイレバであるが故のメリットの方が大きいと言えるでしょう。
目次
「実効レバレッジ」と「レバレッジコース」の違い
「レバレッジ」と言ってもその種類は2つあり、両者をごちゃ混ぜにして考えると、「ハイレバ=危険」という大いなる勘違いを招いてしまいます。
現在のポジションや口座残高によって変動する「実効レバレッジ」
一つは、「実効レバレッジ」。ポジションの量や評価損益、口座残高、更には現在のレートなど、様々な要因によって変動しますが、基本的にトレーダーが自在にコントロール出来る部分です。
例としてドル円で説明しますが、現在のレートが1ドル=120円で口座残高が5万円の時、10万通貨(1lot)のポジションを持つとしましょう。計算式は「(10万通貨 x 現レート120円) ÷ 口座残高5万円」で、実効レバレッジは240倍となります。
つまり、実効レバレッジを下げる=リスクの少ない取引をするには、ポジションの量を減らすか口座資金を増やす必要があります。逆に、少資金で大きなポジションを持つと、実効レバレッジは高くなります。
口座の‘フルパワー’を示す「レバレッジコース」
もう一つは「レバレッジコース」で、これは口座に設けられた最大レバレッジを指します。つまり、その口座のフルパワーを示しており、自動車でいえばメーターの最大値みたいなものです。
例えば、XMのフルレバである888倍の口座であっても、先の実効レバレッジを調節することで国内同様のレバレッジ25倍でトレードも出来ますし、現物取引みたく1倍トレードも可能です。
実効レバレッジと違って原則として変動しませんが、業者によっては口座残高が増えると規制がかかる場合もあります。ちなみに、XMでは口座残高2万ドルまでなら最大888倍レバで取引可能で、それを越えると200倍、更に10万ドルを超えると100倍へ制限されるとしていますが、超過後に速やかに出金すれば規制を回避できるので、あまり気にする必要はないでしょう。
また、過去あったイギリスのEU離脱是非を問う国民投票や各国の大統領選など、相場に大きな影響を与えると予想されるビックイベント前には、レバレッジ規制が施される場合もあります。具体的に言うと、50倍〜200倍程度にまで抑えられますが、特定の通貨ペアやCFD商品に限った場合が多く、値動きが落ち着きを取り戻せば解除されます。
XMでも国内同様に25倍の取引が出来るが...
先ほども説明したとおり、XMのハイレバ口座であっても、実効レバレッジ次第では国内同様の25倍レバレッジで取引ができます。
ただ、低レバ取引においても、レバレッジコースは高ければ高いほど有利だと言えます。その理由は、必要証拠金と証拠金維持率で、簡単に言えば、ハイレバであればあるほど少ない証拠金でポジションを持てて、なおかつ証拠金維持率も高める事が出来ます。逆に、国内みたいな低レバ口座の場合、ポジションを持つためにより多くの資金を要します。
例えば10万通貨(1lot)を持つにしても、国内なら48万円必要なのに対し、XMの888倍口座なら13,513円あればOKです。(いずれも1ドル=120円換算)
また、業者へ資金を預ける限り、それが0になる危険性を常にはらんでいるのがFXの怖さ。最小限の資金で取引できるXMの888倍口座であれば、今後万が一スイスフランショックのような乱高下に巻き込まれたとしても、考えうる最大損失は国内業者の35分の1(25/888)に抑えられるため、ハイレバは必ずしも危険とは限らないのです。
使い所によっては資金を大化けさせるハイレバの威力
管理人は、基本的にハイレバレッジを極力避けて取引していますが、たまには余剰資金を使ってギャンブルじみたトレードも良いかなと思っています。
実は、先月末のFOMC政策金利発表でもほぼフルレバで勝負しました。下のチャートがその時の相場で、急激なドル売りの動きに乗っかって103.1pipsを獲得。嬉しくも、入金した2万円を30万円以上に膨らますことが出来ましたが、これもひとえにXMのハイレバあっての話です。
当時のトレード記録は「2万円が10時間で30万円超え!XMのフルレバでFOMCに飛び乗る」の記事にまとめていますので、興味のある方はぜひそちらも読んでみて下さい。