海外のFXブローカーといえば、誰しもが思い浮かべるであろう「XM」。海外業者ながら日本語に完全対応しているだけでなく、追証の発生しない「ゼロカット制度」を設けていて尚且つハイレバレッジ、そして極めつけは豊富なボーナス制度など、圧倒的な人気っぷりにも頷ける素晴らしい業者ですが、唯一弱点を挙げるとするならばスプレッドがやや嵩むこと。

スタンダード口座とマイクロ口座のスプレッドは、ドル円が平均2pipsほどで、Titan FXやAXIORYなどに比べると若干割高。ましてや、激狭スプレッドの国内業者に比べると雲泥の差なので、XMは更なる日本人トレーダーを呼び込むべく、スプレッドを極限まで抑えた「Zero口座」を提供しています。

実際、ドル円やユーロドルの平均スプレッドは通常0.2~0.3pipsで、国内業者に匹敵するほど。完全無欠に思えるZero口座ですが、見落としてはならないデメリットも存在するので、今回は「Zero口座がイマイチな3つの理由」をご紹介します。

今なら3,000円の入金不要ボーナス + 最大5,000ドルの入金ボーナスが貰える!

XMの口座を開設する(約3分)

(開設方法や本人確認の方法はこちら)

1. 入金ボーナスが貰えない

最大のデメリットはこれ。XMでは、口座を開設するだけで貰える「3,000円ボーナス」と、入金するとそれと同額が貰えて資金が倍増する「入金ボーナス」(最大500ドル)の2段構えで新規顧客の獲得を図っていますが、Zero口座ではこれらのボーナスの対象外となります。

【2018年4月15日追記】当初、「口座開設ボーナスはもらえない」としていましたが、いつの間にかXMの仕様が変わり、Zero口座でも開設ボーナスが受け取れるようになりました!ただし、入金ボーナスに関しては従来どおり対象外です。

数十万・数百万という資金を長期的に運用するなら、スプレッドの安いZero口座もありですが、少資金から始めたい初心者トレーダーさんは諸々のボーナスが受け取れるスタンダード口座またはマイクロ口座を選ぶべきです。

2. 取引する度に貰える「XMPポイント」も貰えない

上記のボーナスの他にも、XMでは取引のたびにロット数に応じてポイント(XMP)が貯まる「XMロイヤルティプログラム」を提供しており、一日に何度も取引するデイトレーダーやスキャルパーにとっては嬉しい還元制度です。XMPは現金もしくは証拠金へ換えることが出来ますが、現金として出金してしまうと証拠金の7分の1ほどにしかならないため、証拠金として取引口座へ追加して更なる利益を狙いましょう。

  • 証拠金 = XMP ÷ 3(ドル)
  • 現金 = XMP ÷ 20(ドル)

貰えるポイント量は「ロイヤルティステータス」というランクによって変わり、取引を継続することで「ELITEランク」まで上り詰めることが出来ますが、ELITEでは1ロット(10万通貨)につき20XMPが貰え、これを証拠金へ換金すると6.6ドル。ドル円のスプレッドでいえば、0.6~0.7pipsほどに相当しますから、実はスタンダード・マイクロ口座でもロイヤルティプログラムを駆使すればZero口座並みにお得だったりします。

Zero口座はロイヤルティプログラムの対象外なので、いくら取引してもXMPは貯まりません。

3. スプレッドの他に手数料が掛かるので、トータルコストが分かりづらい

Zero口座とは、スプレッドが限りなくゼロに近いという意味で、確かにそれは嘘偽りありません。ドル円やユーロドルなどは0.2~0.3pipsを推移しており、これは国内のブローカーと同じくらい。

しかし、忘れてはならないのがスプレッドとは別に掛かる「手数料」の存在で、XMの公式ページのアナウンスは下のとおり↓

XM Zero口座の手数料は$100,000のお取引に対して$5となります。

MT4プラットフォームの手数料はお取引発注時に往復分(発注と決済)がまとめてお口座から差し引かれます。 MT5プラットフォームの手数料はお取引発注時と決済時にお口座から差し引かれます。

ただ、これには少々語弊があり、片道5ドルではなく正しくは片道5通貨=往復10通貨となり、「通貨」というのは通貨ペアの左側の部分を指します。ドル/円の10万通貨取引なら往復10ドルで間違いありませんが、もしこれがユーロ/円の場合は往復10ユーロ、ポンド/ドルの場合は往復10ポンドといった具合です。

手数料の引き落としは口座の通貨建てで行われます。もし、1ユーロ=130円の時点でユーロドルを10万通貨取引した場合の往復の手数料は1,300円ですが、1ユーロ=140円のときは1,400円となり、為替レートの変動によって手数料も上下するという訳ですね。スプレッドだけでなく、手数料を合算した上で為替レートも考慮しなくてはならないため、トータルコストが分かりづらいというのもZero口座のデメリットとして挙げられるでしょう。

少しでもスプレッドを抑えたいなら、Titan FXのブレード口座はいかが?

少しでもスプレッドを抑えたい!と願うスキャルパーにとっては、XM ZeroよりもTitan FXが提供する「ブレード口座」の方が有利だと思います。こちらも同じくスプレッドと手数料を組み合わせた方式ですが、手数料はZero口座よりも3ドル安い往復7ドルでありながらスプレッドは同水準なので、僅かながらトータルコストを節約できます。

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