ハイレバレッジにも関わらずゼロカット制度完備。しかも、完全匿名性で本人確認等の煩わしい作業が要らず、その手軽さゆえに着々と顧客を増やしているBitMEX。
現状、仮想通貨FXをやるなら、快適・安全・お手軽の三拍子揃ったBitMEXがベストと言えそうです。
この記事では、BitMEXのメリットとデメリットを挙げられる限り全てまとめましたので、まだ詳しくご存知でない方は、ぜひ最後までお読み下さい。
目次
BitMEXって何だ?
そもそも「BitMEXって何?」という疑問をお持ちの方に、この業者の概要について説明します。
BitMEX(ビットメックス)は、セーシェル法人のHDR Global Trading Limitedが運営母体となっており、「Bitcoin Mercantile Exchange」の正式名称のとおりビットコインはじめとする仮想通貨でFXが出来るサービスを展開しています。
現物取引では出来ない空売りエントリーやレバレッジ取引が可能なので、短期間であってもより多くの利益を狙えるのが最大のメリットでしょう。
仮想通貨でFX、というと国内のbitFlyerやCoincheckと何ら変わらないように思えますが、BitMEXは入出金から口座の資金に至るまで全てビットコインで管理しているのが特徴で、法定通貨とは完全に切り離されています。(正確には、BitMEXの口座残高は「XBT」という独自の単位で管理されますが、表面上はビットコインの価値と何ら変わりません。)
BitMEXで仮想通貨FXをやる7つのメリット
1. 取引できる銘柄が豊富
BitMEXでの取り扱い銘柄は随時変わり、2018年2月現在は以下の12銘柄。
- XBT:ビットコイン(米ドル建て)
- ADA;カルダノ
- BCH:ビットコインキャッシュ
- DASH:Dash
- ETH:イーサリアム
- ETC:イーサリアムクラシック
- LTC:ライトコイン
- NEO:ネオ(ニオ)
- XMR:モネロ
- XRP:リップル
- XLM:ステラ
- ZEC:Zキャッシュ
ビットコインは米ドル建てのレートで取引しますが、それ以外の銘柄はビットコイン建てとなるので、その点だけ注意しましょう。
2. 銘柄にもよるが、ハイレバレッジで取引可能
BitMEXでは、通常のFXのようにレバレッジを効かせたトレードが可能で、上手く相場のトレンドに乗っかってしまえば、現物取引とは比べ物にならないほどのスピードで資金が増えます。
レバレッジの上限は銘柄によりけりですが、ビットコインは最大100倍、イーサリアムは50倍、ビットコインキャッシュやリップルは20倍と、かなりの高水準。海外FXにおいては、某業者みたく888倍や数千倍という超ハイレバレッジが当たり前で、それに比べると控えめに思えるかもしれません。しかし、仮想通貨は英国ポンドも青ざめるほどボラティリティが大きいので、体感的には海外FX並のハイレバに相当しますね。
2018年2月現在の各銘柄の最大レバレッジは以下のとおり。
- XBT:100倍
- ADA;20倍
- BCH:20倍
- DASH:20倍
- ETH:50倍
- ETC:20倍
- LTC:33.33倍
- NEO:20倍
- XMR:25倍
- XRP:20倍
- XLM:20倍
- ZEC:5倍
ちなみに、上限レバレッジは取引画面の左パネルから設定可能で、あえてレバレッジを制限することでリスクを抑えたトレードも出来ます。
3. 追証が無く、ゼロカット制度完備
ハイレバレッジ取引するなら欠かせないのが「ゼロカット制度」で、これは、万が一口座残高がゼロを下回ってマイナスへ達したとしても、それを業者側が補填してゼロへ戻してくれるというもの。
先ほども述べたように、仮想通貨は法定通貨とは比べ物にならないほどのボラティリティがあり、それをハイレバレッジで攻略しようものなら、一瞬の値動きが命取りとなります。
仮想通貨FXを提供する業者には、一定の証拠金維持率を下回った場合にポジションを強制決済する「強制ロスカット」が必ず設けられていますが、もし一瞬のうちにレートが大変動した場合、必ず発動されるという保証はありません。あまりにも短期間のうちに注文が集中してしまうと、業者側のサーバーはそれを裁き切れなくなり、結果として口座残高がマイナスへ達する恐れもあるのです。
そして大半の国内業者は、そのマイナス分を補填するための資金=「追証」(おいしょう)を顧客側へ請求します。追証の支払いは任意ではなく強制なので、ひとたび暴騰・暴落してしまうと、それはもう...悪夢です。
BitMEXには追証なる制度そのものが存在せず、代わりにゼロカットが完備されているため、口座残高以上の損を被る恐れがありません。にも関わらず、ハイレバレッジで取引できるので、今ある仮想通貨FXにおいては最も安全かつ効率的なトレードが可能な業者といえるでしょう。
関連記事:ビットコインFXの追証食らう前に、ゼロカット完備のBitMEXへ移ろう
4. メイカー手数料はマイナスで、スプレッドは極小
発注時に掛かる手数料として、Maker(メイカー)手数料とTaker(テイカー)手数料の2種類があるので、この違いを把握しておきましょう。
Makerは注文板へ注文を並べる人(指値注文)を指し、Takerは並んでいる注文を消費する(成行注文)ため、Makerが居ないと注文が成り立ちません。BitMEXとしては流動性を確保する狙いがあるため、Makerを優遇しており、嬉しいことにMaker手数料は-0.025%(ビットコイン以外は-0.05%)で、これはつまり手数料が貰えるということ。
対し、Taker手数料は0.075%(ビットコイン以外は0.25%)なので、指値注文の方がお得ですね。
そして、買い価格と売り価格の差=スプレッドが狭いのもBitMEXのメリット。
まずご覧いただきたいのが、記事執筆時のbitFlyer Lightning FXの注文板を撮影した動画。1,000円〜3,000円ほどのスプレッドがあり、レートに対する割合は0.08〜0.2%ほどで上下していました。
続いて、同時刻帯のBitMEX(XBT/USD)をご覧下さい。0.5ドル=日本円だと60円ほどでほぼ固定していて、現時点のレートは1XBT = 約10,600ドルですから、スプレッドの割合はわずか0.0047%ほど。
狭い値幅をコツコツ狙うスキャルピングにおいて、スプレッドの幅は勝負の分かれ目となりますから、それがほぼゼロに等しいBitMEXの方が圧倒的に有利といえます。それに先ほどのMaker手数料を合わせれば、ほぼノーコストで利益を追えるわけです。
なお、当ブログはBitMEXと業務提携しており、下の口座開設ボタンをクリックして登録して頂くと、半年分の手数料が10%割引となります。
5. 取引プラットフォームは軽いのに、かなり手の込んだ分析が出来る
bitFlyer Lightning FXの致命的な弱点は、取引プラットフォームがとにかく重たいこと。UIはそこそこ格好良いのに、勿体無いです。
一方BitMEXはというと、長時間取引画面を表示していても動作が鈍くなることは無く、サクサク約定します。2万円程度の格安タブレットや10年前のMac、型落ちiPhone等でも試してみましたが、デスクトップパソコンと変わらぬスピードで動いてくれます。
全てはブラウザー上で完結するうえ、かなり手の込んだ分析が出来るのもBitMEXの強み。
取引画面に埋め込まれているTradingViewというオンラインチャートサービスは、なんと有料プランまで展開している超本格的なサービスで、操作性や機能性は抜群。全ての機能が使える訳ではありませんが、豊富なインジケータや描画ツールが一通り備わっているので、裁量トレードにおいては何ら不便を感じません。
ほんと、無料で使うのが申し訳なくなるほど素晴らしいチャートなので、これだけでもBitMEXに登録する価値はあるでしょう。
6. 日本語に完全対応
立ち上げ当初から長らく英語表記だったBitMEXですが、何とも嬉しいことに、去年2017年11月よりWebサイトが完全に日本語対応しました。紹介するサイトも増えてきたことですし、今後は続々と日本人トレーダーが参入するでしょうね。
もし英語環境のままなら、トップページ上部にある日の丸をクリックすればOK。
7. 本人確認不要で24時間365日いつでも始められる
先ほども書いたとおり、BitMEXの取引は全て「XBT」という独自の単位で行ない、口座残高もXBTで管理されます。日本円や米ドルといった法定通貨との接点は無いため、bitFlyerやCoincheckのような「取引所」「交換所」には分類されませんね。
そのため、本人確認そのものが必要なく、書類提出やハガキ受け取りといった面倒な工程がありません。名前(仮名でも全く問題なし)とメールアドレス、そしてビットコインウォレットさえあれば誰でも取引および入出金が出来ます。管理人知る限り、ここまで登録に手間を要さない業者は他にありません。
また、リアル通貨のFXでは大抵月曜日〜金曜日でないと取引が出来ませんが、BitMEXは24時間365日いつでもオープンしています。
デメリット・注意点
正直、デメリットらしいデメリットの無いBitMEXですが、予め知っておきたい注意点はいくつかあります。
1. 運営歴が浅い
第一に挙げられるのは、運営歴が浅いということ。
BitMEXが創設されたのは2014年11月で、まだ3年ほどしか運営歴が無いので、老舗のFXブローカー等に比べると信頼性には疑問があります。
もっとも、ビットコインそのものの誕生からまだ10年も経っておらず、今まさに市場は急成長途中にあるため、老舗も何も無いんですが...。bifFlyerやCoincheckも同じく2014年設立なので、運営歴から信頼性を計ることそのものに無理があるのですが。
今のところ、出金拒否や約定拒否などの報告や噂は全く見聞きしていません。
2. 口座資金、入出金方法はビットコインのみ
先ほともお伝えしたとおり、BitMEXは法定通貨と何ら関わり合い無く、取引口座の資金や入出金はビットコインに限定されています。
入出金の流れとしては、BitMEXのマルチシグアドレス宛にビットコインを送金 → 取引用通貨「XBT」に置き換わる → トレード → BitMEXから自身のビットコインウォレットへ出金といった感じ。終始一貫してビットコイン。
つまり、トレードにおいて増減するのは現実の通貨ではなくビットコイン(正確にはBitMEX内の取引用通貨であるXBT)なので、ビットコインのレートによって収益も上下するということです。
3. Funding手数料が発生するため、長期保有には不向き
注文時の手数料とは別に、「Funding手数料」が設けられており、これはポジションを持っているたび8時間毎に発生します。日本時間では5:00、13:00、21:00がその時間になります。
その額は取引画面にある「資金調達率」から確認でき、下の画像だと「0.01%」と表示されていますね。この場合、本日の21:00にロング(買い)ポジションを持っていた場合0.01%のFunding手数料が取られ、逆にショート(売り)ポジションを持っていた場合は同額の手数料を受け取れます。
仮に資金調達率の数値がマイナスの場合、ロングポジションを持っていると得をし、ショートを持っていると損をするということです。
なら、その時の調達率に応じてどちらかのポジションを持ち続けていれば稼げる!?と思いきや、Funding手数料は随時変動するため、基本的に長期保有には向きません。
結論:純粋な“投資”ではなく、ハイレバ投機の場として使い倒すべし!
今回の記事では、BitMEXを使うメリットとデメリットをチェックしてきましたが、総じて考えると圧倒的にメリットの方が大きい印象ですね。
ただ、仮想通貨の成長を見込んで純粋に“投資”するならば、現物買いがベストです。少資金を元手に大きな利益を狙いたい人や、スキャルピングやデイトレレベルの短期トレードを快適にこなしたい人には、ぜひともBitMEXをお薦めします。